実際に他社施工であった不具合の事例を一部ご紹介いたします。

下地に不適正な材料を使用したことによる「ふくれ」

下地に合わない材料を用いたことで生じる不具合の代表的なものに「ふくれ」があります。これは、通気を必要とするカ所に弾性塗料を使用したことで生じやすいです。

下地に不適正な材料を使用したことによる「ふくれ」

(例)窯業系サイディングボードに弾性塗料内部の湿気が熱されて膨張し、逃げ場がなくなり「ふくれ」として表面化。
確かな知識のない業者や、下請け業者が与えられたをそのまま使用したりと悪質なケースです。

シーリング材のブリード(油汚れ)

シーリング材の成分が表面にしみ出し、そこが変色・油汚れが付着しての黒ずみなど、「油汚れ」として発生します。
シーリング材には、これを発生しにくくする「ノンブリードタイプ」お材料もあります。
ですが、価格や無知といったことからこのように、ブリードの出るものを用いる業者も多いです。

シーリング材のブリード(油汚れ)

目につきにくい所や付帯物の塗装工程の簡略化

他者から見えない家の裏面や外壁以外の塗装物の工程数を減らすことで生じる不具合です。よく見ると所々透けていたり、数年後にすぐに色褪せてしまったりと、工事後すぐにわからないよいうなことが多いです。
人件費の削減や材料代を抑えるためにあからさまに手を抜く悪質なケースです。見積りや施工前の打ち合わせなどには内容に注意が必要です。

目につきにくい所や付帯物の塗装工程の簡略化

外壁(屋根)の付帯物を外さずに施工

エアコンのダクトカバーや電気?の配管などを取り外さずにそのまま施工する業者も少なくありません。
大抵のものはビスや留め具で取り付けてあるので、外すことが可能です。その手間を惜しんでそのまま塗装をする。
その時はいいかもしれませんが、将来的にエアコンを移設や撤去した際などにその部分だけ塗れておらず不格好になったり、塗装をお願いしたら過分な費用を請求されたりというケースがあります。

外壁(屋根)の付帯物を外さずに施工

屋根の縁切り未施工

スレート屋根の塗装時の縁切りを行わずに塗装されています。
雨漏りや水漏れが生じた時にも被害を最小限に抑えるために縁切りという瓦同士の隙間をわざと開けて施工するのですが、それを行っていません。
これだと万が一、雨漏りが生じた時に水が逃げ場をなくし、屋内へと漏れてしまします。

屋根の縁切り未施工

ローラーの毛の長さが不適切なことで生じる塗りムラ

適切な工法・道具での施工を。
外壁には様々なパターンが付いています。凸凹の激しいものから平らなものまで、それこそ細かく分類すれば多種多様に。
しかし、その全てが同じ道具で施工できるわけではありません。
そのパターンに合った工法・道具を用いなければ、それは仕上がりの良し悪しに繋がります。写真のように、塗った跡がくっきり出てしまったり、細かな所まで塗れていなかったりと、技術ももちろんですが適切な工事を行うには知識と経験も大切になります。

ローラーの毛の長さが不適切なことで生じる塗りムラ

施工時の環境による「ふくれ」など

施工時の天候も、塗装工事には大きく影響を与えます。
写真にような細かな「ふくれ」は、施工時に雨や水滴、空気中の湿気が原因で生じることが多くあります。

お客様的にも施工業者的にも早く終わらせたいという気持ちはあるかとおもいますが、天気ばかりはコントロールできません。そこで無理をすると結果としてこういった不具合の原因となるのです。

施工時の環境による「ふくれ」など